時刻表は百年の歴史を越える日本鉄道史上に記された世界に誇る大シンフォニー。時刻表の各頁には2万本もあると言われる列車が分刻みでしるされ、日本全国を走り巡る。壮大で正確、世界で最も優秀な日本の鉄道を支える。
長い春休みの始まりです。旅にでましょう。卒業旅行でトラベルエージェンシーの企画するツアーに参加する若者が多いでしょうが、たっぷりと時間のある身分、11000円で5枚綴りの青春18キップを買いましょう。1日どこまで乗っても2200円。時刻表さえあれば、鬼に金棒、特急列車が大手をふるう中をぬって、心ゆくまで鈍行列車の旅を楽しくことができます。まずは北海道をターゲットにしましょう。時刻表を開き、釧路から札幌を目指します。特急が6本。太文字で時刻表にどっしりと座ります。鈍行列車の時刻表上の数字はなんと、細字。しかも釧路からは夕張・千歳経由では鈍行をのりつげないことを発見。途中、新得―トマム間は特急に乗り換えなければなりません。青春18キップはこの間は有効ですが。ここは旭川経由で札幌をめざしましょう。早朝5時40分釧路出発。古い時刻表では6時なのでご注意ください。昨年10月にダイヤが改正されました。冬の釧路湿原は雪が少なく快晴が続き、鈍行列車の旅に最適。運がよければ車窓から丹頂鶴を見ることができます。釧路をすぎ、白糠近辺で太平洋から昇る見事な朝日を車窓から眺めることができます。
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トンネルを2つぬけると十勝平野が広がります。池田駅では10分以上も停車します。いつも忙しい毎日をおくっていると、なぜ小さな駅で10分以上も止まるのか疑問に思うはず。鈍行列車の旅はこういうときに時刻表が生きるのです。さらに帯広駅では20分以上も停車します。名物のぶた丼がオススメです。10時すぎるとステーションデパート内のますやのパンが買えますが、この時間帯ではむり。帯広から新得までの車窓の右左に広大な十勝平野が広がります。サホロスキー場がある新得をすぎ、狩勝トンネルをぬけ、大雪の山々が見えてくると富良野が近い。夏場は観光客で混み合う富良野駅はこのシーズンは閑散としています。青春18キップの利用客と高校生と病院がよいの乗客くらいでしょうか。スキー客はこの列車を利用しません。かなた左に富良野スキー場が見えてきます。
富良野駅では40分以上の時間があります。夏場は駅周辺を散歩する楽しみがありますが、雪に覆われた冬は駅舎では時刻表片手に、この先の長い行程をチェックしましょう。鈍行列車を乗り継ぐのはなかなかむずかしいのです。富良野から美瑛を通ります、右手には噴煙昇る十勝岳が見えてきます。ご存じのように夏はラベンダー畑が車窓から見えます。観光客、特に本州や台湾・中国・韓国からの多くの旅行客が訪れます。夏に富良野・美瑛を訪れたい方はやはり、時刻表が必携。富良野―旭川間は釧路から富良野までと違って、たくさんの鈍行列車が走っているからです。途中、ラベンダー畑、美瑛、北美瑛に立ち寄って、観光を存分に楽しむことができます。青春18キップが真価を発揮します。そして、北海道第二の都市、駅前にはたくさんのホテルがあり、旭山動物園行きのバスもあります。富良野から約1時間、釧路からは途中の勝ち時間を含めると約7時間の旅でした。
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